福田向地区大唐風屋台 掛塚式(平成17年1月新造)静岡県磐田市
む組地区の皆様始め、屋台建設委員の皆様には大変お世話になりまして 誠にありがとうございました。
祭典中も多くの見学者の方々から、たくさんのお誉めのお言葉を頂いたと、建設委員長の 加藤重信様から聞かされ、私共も大変うれしく思っております。
大唐破風屋台の新造は初めてでしたので、二百年前の立川一門の仕事ぶりを見学・ 研究するため、長野・岐阜・愛知・静岡と数十カ所も現地に赴き、立川流の匠の心を感じる ことから始めました。立川流は、彫刻もさることながら、欅(けやき)の木目の生かし方が素晴らしいと実感し、 この屋台制作にあたり特に木目や木味を吟味し、きっちりと制作させていただきました。
曳き廻しにつきましては、静岡県磐田市福田でトップクラスの大きさと、材質の欅(けやき)材料が多いため、 一番重い屋台と言うことや、曳き廻し用のハンドルが無いため、無理がかかり、 他地区でも、土台や柱の割れによる交換や問題が多い型という難点があり、楽にいくか心配して おりましたので、む組の若者に尋ねてみました。
「角はくるっと曲がれるし、平らな直線は二人でもすいすい進むし、曲がったときに 唐破風の屋根が揺れないのが凄い」と言われ、私も胸をなでおろしました。 これも、む組屋台建設委員会皆様の研究・努力のお陰だと感謝しております。